田中

交通事故の慰謝料支払い額に不服がある場合はどうする?

インターネットの口コミやQ&Aサイトを見ていると、交通事故の慰謝料支払い額に納得ができないとか、慰謝料が少なくて困った、といった意見が見られます。慰謝料は被害者が負った精神的な苦痛に対する賠償金ですから、被害者としては納得できる金額が提示されると期待している場合が少なくありません。実際に保険会社から提示される金額は思っていたよりもずっと少ない場合が多く、それが不満という形で現れるのでしょう。慰謝料の支払いに納得できない場合、被害者は泣き寝入りするしかないのでしょうか。

慰謝料額は保険会社に有利になるように算定する

慰謝料を含めた損害賠償額が少ない理由は、保険会社の姿勢にあります。損害保険会社は被害者に対する賠償金の額をできるだけ少なくすることで、出費を減らしたいと考えています。本来自動車保険は相互扶助の観点から導入されているわけですから、保険会社は被害者が納得できる金額を支払うべきなのですが、損害保険会社も営利企業ですから自社を守ろうという気持ちになってしまうのが実情です。

算定基準を変える

慰謝料に納得ができない場合の多くは、任意保険基準に従って算定されているからです。任意保険基準のほかに、裁判の判例をもとに算定された弁護士基準があります。弁護士基準を適用することで、任意保険基準を上回る慰謝料の請求ができるようになります。弁護士基準を適用してもらうためには、弁護士に示談交渉を依頼する必要があります。

弁護士基準は満額支給になるか

弁護士基準が適用されれば、慰謝料の支払い額は増額されますが、それでも基準通りの満額支給になるとは限りません。保険会社と弁護士との間で話し合いが行われますが、保険会社はできるだけ支払額を抑えようとするからです。示談交渉次第ですが、満額支払いになる場合もあれば、1~2割減額されることもあります。それでも任意保険基準の支払い額に比べれば慰謝料は高くなります。慰謝料に納得ができない場合には、このような方法を活用してみるとよいでしょう。